「気づけば字を書くことが愉しくてたまらないという程になっていました。」
HYさん 30代 看護師 横浜市
ベーシッククラス 心を伝えるおたより講座 カラーとファッション 日本の歴史入門 一人で着物を着る講座
美しいおたよりを書けるようになりたいと思ったのはベーシッククラスに通い始めて半年が過ぎようとしていた頃のこと。
突然体調を崩し、心身ともにとてもナイーブになっていた時にいただいた、先生からの一通のおたよりがきっかけでした。
優しい言葉と美しい文字で綴られた心温まるメッセージ…一瞬、身体の痛みを忘れるほど嬉しくて、胸が一杯に
なったことを覚えています。その思いがけない「おたより」は「お守り」となって私に元気を与え続けてくれました。
「こんなふうに人の心に響くおたよりを書けるようになりたい」。そんな思いからベーシッククラスを終えた後、
心を伝えるおたよりの講座を受講することにいたしました。
自分の字があまりにお粗末で自信がない…コンプレックスが邪魔をして前に進めないでいる悩みを先生にご相談したところ、
文字の学習に重点をおいたオリジナルのプランで授業を進めてくださることになりました。
お手本の横に並ぶ何ともあわれな自分の字。「申し訳ございません」とおいとまさせていただきたい程の気分でしたが、
先生は「こういうところは上手」と○をつけてくださったり、すぐその場でクセを見つけて訂正してくださったり、
気づけば字を書くことが愉しくてたまらないという程になっていました。
初めの何日間かでしっかりとコツを教えていただき、いつしか色々なシーンで字を書くことが苦にならなくなっていたのです。
考えてみればこれまで自分の字を見る度に嫌な思いをしていたのですから、随分と遠回りをしたものです。
季節感あふれる、いきいきとした文章を書くことも教えていただきました。思いを言葉に表し、文字にして映し出すことで
自分の心を見つめ直すことができ、季節感を意識することでどこかに置き忘れてしまったか、まだ芽が出ていなかったのか、
自分の中に眠っていた女性らしさが引き出され、先生が大切に大切に育ててくださいました。
おたよりを書く愉しみを知ってから、今まで気づかなかったことを見つけては小さな感動と小さな喜びを繰り返し、
ひそかに愉しんでいる毎日です。
十二回にわたる講座を修了し、これから生きていく上でとても大切なことを学んだように思います。
丹生谷先生、ほんとうにありがとうございました。